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2014年7月24日木曜日

「リピーター」

今日,昔事件を担当した方から連絡が来ました。
新しい法律問題が生じたということで,ご相談のお電話でした。


昨年末くらいにも同じことがありました。
元刑事事件の依頼者が,新しい民事関係の法律相談にいらっしゃいました。
弁護士として年数を重ね,こういったお問い合わせが増えていくのは嬉しいことです。


刑事事件は,性質上,リピーターが少ないものです。
少ない方がいいです。
仮にあったとしても,複雑な心境でしょう。
担当した方が,また再犯をした(あるいは,疑われた)ということですから。
もちろんそういう場合でも,ご依頼があれば担当しますが。


今日のご相談も民事関係のご相談でした。
刑事事件を担当した方が,刑事事件でない分野までご相談してくださるのは,担当した刑事事件を通じて,刑事事件に限らない信頼感を持っていただいたと感じられるので,すごく嬉しいです。
刑事事件を主な取扱分野としていますが,もちろん民事ができないことはないので,丁寧に調べてお答えしました。


刑事事件は一回きりのものです。
一回きりがいいです。
でも,刑事事件を丁寧に担当すること通じて,刑事事件に限られない人のつながりが増えていくことも,弁護士の仕事の醍醐味だと感じました。

2014年7月14日月曜日

「雑誌」

「季刊刑事弁護」という雑誌があります。

「季刊」の名の通り、年に4回発売される刑事弁護雑誌です。
刑事弁護に関する事例の報告や、刑事弁護の技術・戦略に関する特集記事が主な内容です。
弁護士向けの雑誌ですが裁判所の会議室でも見かけたりするので、意外と、裁判所や検察官も読んでいるかもしれません。
法曹関係者の中ではそこそこ有名な雑誌です。

読んでいると、本当に勉強になります。
「本当の意味で」刑事事件に強い、百戦錬磨の弁護士たちが記事を書いています。
理論的な論文から、技術や実例にわたる部分まで、毎号楽しみに読んでいます。
最近では編集委員が一新され(当事務所のS弁護士も編集委員を担当しています)、より現在の刑事実務に合致した最先端のものとなったといっていいと思います。

今は秋号が発売されていますが、夏号には僕も出させていただきました!
昨年度、東京三弁護士会が主催して行った模擬裁判(一般市民の方をお招きして裁判員役をやってもらい、当事者も本番さながらに活動して、裁判官とともに評議をしていただくイベント)で裁判員役を務められた一般市民の方にインタビューを行った時の記事が載っています。
私も尊敬する若手の実力派刑事弁護士であられる久保有希子先生(第一東京弁護士会)も一緒でした。
模擬裁判もとても勉強になりましたが、インタビュー自体も一般の方のご意見を聞けて、すごく参考になりました。そのへんの勉強になるところが凝縮されていますので、興味のある方はぜひご覧ください。

秋号はまだ手元にありませんが、主題は「黙秘が武器になる」です。
黙秘権をどのように、どういう基準で行使するか。まよわず決断できるケースもありますが、事例によっては迷うケースもあります。それくらい神経を使う問題だと思います。
読むのが今からすごく楽しみです。