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2014年10月20日月曜日

「法科大学院」

私は「法科大学院」の出身です。
大学卒業後、法律家になるための専門的知見を養う学校です。
現在の制度は、原則としてこの学校を卒業した後、司法試験をうけることになっています。
この法科大学院、しばらく前までは存在しませんでした。
2004年に第1期生が入学し、ようやく10年が経過したという段階です。

法科大学院制度の是非については議論があります。
弁護士を含む法曹人口の増加の問題と関連して、反対論も少なくありません。
法科大学院の志望者が少なくなっているという現状もあります。
私自身も、この問題に関する意見を持っています。
私は、法科大学院制度には賛成です。
法科大学院の教育は、より優れた、豊かな考えを持った法曹を生み出す土壌になると思っています。

もちろん、議論に答えは出ていません。
法科大学院制度がどうなっていくかは、今後も議論され、検討されるべき問題でしょう。

しかし、ひとつだけ、私にも確実に言えることがあります。
それは、法科大学院がなければ、今の私はいないということです。
私は、法科大学院の充実した教育によって生み出された弁護士です。
法学部の授業や予備校の授業も経験しました。
法科大学院の教育は、それらとは比較にならないほどすばらしいものでした。
私の法的知識・能力のほどんどは、法科大学院で養われたものでした。
実務家にも触れ、法律家になることの社会的な意味について考えさせられました。
自分が優秀な弁護士だとうぬぼれるつもりはありませんが、少なくとも、刑事弁護に対する信念は人一倍強いと自負しています。そのような「心」を育てたのも、法科大学院でした。

このような体験を語る機会をいただけることになりました。
平成26年10月25日午後1時から
明治大学・駿河台キャンパス・リバティタワー2階1022教室にて
「今,なぜロースクールで学ぶのか 法科大学院がわかる会」
というイベントに登壇します。
http://lskyokai.jp/event/20141014.html
このイベントは、司法試験をめざす学部生向けのイベントです。
司法試験を目指す学部生は、「予備試験」などの選択も与えられる中、進路について悩んでいる方が多いかと思います。そういう学部生に、法科大学院の魅力を伝えるイベントです。

私は、法科大学院時代の恩師というべき刑事訴訟法の先生と、その教育を受けた生徒2名(私含む)での対談を行います。
短い時間ですが、法科大学院教育の魅力について伝えられればと思っています。
また、後半の部において、出身である一橋大学法科大学院のブースにて、質問を受け付けます。

このブログをご覧の皆様に、司法試験志望の学生がいらっしゃいましたら、ぜひお越しください。
ご家族ご友人に司法試験志望者の方がいらっしゃる方、ぜひおすすめください。

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